冒険家コロンブスと「胡椒」
大航海時代、アメリカ大陸を発見したとして知られる探検家のコロンブスは、「香辛料」にとても興味を持っていたようです。
コロンブスが活躍した、14~15世紀のヨーロッパでは、「香辛料」は、大変貴重なものとして価値を持っていました。例えば、調味料の「コショウ」などは、同じ重さの銀と交換できたと言われています。「コショウ」は、ヨーロッパの長い冬を乗り越えるための保存食として作られていた、ハムやソーセージなどの防腐剤代わりとして使われていたのです。
当時、コショウなどの調味料が不足していたヨーロッパでは、塩漬けのお肉を作る時に十分な調味料が入れられないと、お肉が腐りかかってしまい、その腐ったお肉の匂いなどで、ヨーロッパ中の人々が頭を抱えていたなどと言われています。ですが、コショウは、亜熱帯さんの植物ですからヨーロッパでは取れませんでした。
そこで、コロンブスは、コショウをインドからたくさん持ち帰ろうというようなことを考えたと言われています。最終的にはコロンブスは、インドから大量のコショウを持ちかえる夢を抱いたのです。
最終的には、コロンブスは、インドに辿り着くことができず、貴重なコショウを持ち帰ることはできませんでしたが、大きな夢を抱いていたからこそ、現在でも偉大なる冒険家として現代にその名が伝えられているのでしょう。