梅干しの不思議

「防腐剤」は、かまぼこ、ちくわ、パン、洋菓子、ハム、ソーセージ、ベーコン、魚肉、ソーセージ、チーズなど、たくさんの食品に含まれ、食品を腐らせる元となる微生物から食べ物を守るために入れられています。

「防腐剤」は、食べ物が腐ってしまう原因となる、菌たちが増えるのを抑え込む保存料や、菌たちをやっつけてしまうための殺菌料で作られた科学的なものになります。近年、日本では、この防腐剤のおかげで、たくさんの食品が長期保存出来るようになりました。

防腐剤の働きは、それまでは1日2日で、腐ってしまっていたような食べ物が、1か月以上も冷蔵庫に入れる必要もなく保存ができるといったような画期的なものでありました。しかし、防腐剤は食べ物を腐らせる菌を殺してしまうわけですから、菌たちと同じ生物である人間にも、害があるのではないかということで防腐剤の安全性を調べてみると、発がん性などの原因が明るみになったのです。

現在では、防腐剤や着色料、香料などの食品に添加する化学物質を、「食品添加物」と呼び、実際に、食品に使用して良い添加物は、国によって厳しく定められています。また最近では天然由来の添加物なども使用されるようになり、より安全な食品管理が目指されています。

さらには、人体に影響の懸念がある、などという形で安全性が心配されるものに関しては、その使用を禁止することで、食品の安全が確保されるようになっています。現在では多くの食品添加物を必要とする、食品の大量生産への見直しや、新たなる冷凍保存技術などの開発によって食品添加物を、出来る限り減らしていこうなどという取り組みもあるようです。

日本では、古来から作られている梅干しなどは、化学添加物を入れなくても長期間保存ができる「保存食」になります。

そのような先人たちの、知恵は、本当に不思議ですね。

           

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