とんかつとキャベツ

とんかつ、ハムカツ、牛カツなど、お肉に小麦粉、卵、パン粉などの衣をつけて揚げたものを「カツ」と呼ぶのに対し、アジフライ、鯖フライ、いわしフライ、チキンフライ、ポテトフライなどのお魚や野菜に衣をつけて揚げたものは「フライ」などと、異なった形で表すのは 、その語源が異なるからなのだそうです。

フランス料理の「コットレット(COTLET)」と、英語の「フライ(DEEPFRY)」らが、その語源であるとされているようです。また「カツレツ」や「フライ」のお料理には、キャベツなどの生野菜が添えられておりますが、このキャベツは、油で揚げたお料理が、胃の負担にならないように考えられた添え野菜であるようです。

キャベツには、胃の粘膜を守る成分が多く含まれているようで、胃薬などの成分としても有名ですよね。食べ物の食べ合わせをきちんと考えた組み合わせであったとは、先人たちの知恵には奥深い教えが多くあります。

とんかつは日本独自の西洋料理として考案され、明治20年(1887年)頃、東京の銀座のレストランが発祥の地であるとされています。

           

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