「乾飯(ほしいい)」とは
皆さんは、日本の歴史などの伺い知れる書物などから、「乾飯(ほしいい)」と呼ばれる、「保存食」のお話を聞いたことはありますか。
この「乾飯(ほしいい)」は、蒸したお米を干したものになります。「乾飯(ほしいい)」は、人々が旅をするときや、戦争などの携帯食として用いられていたようです。 乾いたご飯ですので、水分につけて柔らかく戻したり、そのまま乾燥した状態で口の中に放り込み、唾液でふやかして食べていたりしたようです。
なんだか現代のフリーズドライ製法で作ったお米のご飯に似ていますね。
7世紀から8世紀頃の日本では「律令」という税に関する法律が作られ、人々は穀物や、糸や布などを納めるために、大変厳しい生活をしていたようです。食品などを遠い地方から納める時は、食物を乾燥させた「保存食」といったような形で税を納めていたようです。
その頃から、現代でも皆さんが食べているようなお漬物が、お塩やお酢で漬け込まれたり、粕漬けなどとして作られていたようです。
また野菜や果物も干すことによって、長期保存を可能としていたようです。
日本は仏教の伝来の影響から、長いこと、お肉を食べる文化がありませんでしたが、古来から西洋では、お肉を保存するために、ハムやソーセージベーコンなどが人々の手によって作られていたそうです。