葛の持つ健康成分

内分泌系の補助、血管拡張、神経の安定に有効な数多くのフラボノイド類、肝機能の向上や血圧の安定、動脈硬化予防に良いとされる10種類以上のサボニン、皮膚粘膜の強化となるアラントイン、コレステロールの調整に役立つβ-シトステロールなど、たくさんの健康成分がぎっしりなのです。また、イソフラボンを多く含む為、女性ホルモンのような作用もあると考えられています。葛と言えば、葛の根を主成分とした「葛根湯」が広く知られていますよね。7種類の生薬からなる漢方薬であり、「温めて巡りを促す」効果と、「痛みなどを鎮静させる」効果がバランス良く働き、風邪のひき始めの「ぞくぞくした寒気、首や背中のこわばり」に効用があるとされます。安全面においては、適切に用いるならばほぼ安全と言えるでしょう。血糖値を下げる可能性がありますので、糖尿病の方は測定するなどして、血糖値の変動に注意する必要があるでしょう。一緒に飲む際に注意すべき医薬品として、避妊薬、エストロゲンを含む薬、血液を固まりにくくする薬、血糖値を下げる薬等が挙げられますので、ご注意ください。