葛は、日本で古来より食品あるいは生薬として用いられてきました。8月から9月ごろに濃い赤紫色の花が先、藤の花のように逆さにしたような咲き方をするつる性の多年草です。葉は湯がいて食し、花は乾燥させて二日酔いの薬に、茎は茹でて発酵させた後糸状に裂いて線維に、そして根は砕いて水に何度も晒す事でご存知の葛粉になります。てっぺんから根の先まで捨てる部分のない植物なのです。日本書紀にも記載があるほど、古くから日本人の生活に深く関わりがあったのです。「葛」と聞くと、葛餅や葛きりなどの伝統的な和菓子を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。または、寒い時期になると「葛湯」で温まるという人もいる事でしょう。この「葛」は、実はスーパーフードと呼んでも過言ではないくらい、様々な健康成分が詰まっているのです。